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2009年 06月 28日

鰊御殿・旧青山別邸・・・

旧:青山別邸 (現:貴賓館)  大正12年建築、和風様式一階建、一部二階建、
この建物は小樽三大網元の一つに数えられる青山家が客の接待と休漁期を過ごす為に建てられた別邸で、百畳敷きの母屋と二階建ての離れと蔵を併せ持つ邸宅になっている。 建築にあたっては山形から宮大工を呼び寄せ、タモ材・黒檀・白檀・屋久杉・神代杉・欅・等々金に糸目を付けず材料を買い集めたという・・・

「17歳の少女の夢が・・・」と一時期、パンフレットの表題にされたほど、少女の夢と思い入れが詰まった「北の美術豪邸」の名に相応しい鰊漁の繁栄ぶりを偲ばせる建物である。

この少女こそ、青山家二代目「政吉氏」の愛娘「政江」さん(当時17歳)であり、政江さんが山形の本家を訪れた際、山形の豪商本間様の邸宅に感動、小樽にも負けないものを、とのたっての願いにより建てられたと言われている。
当時、新宿の百貨店「伊勢丹」が総工費50万円かかった時代に個人の木造住宅に31万円という贅の限りを
尽くした真の意味での鰊御殿と呼べる第一級の歴史的建築物である。
制約のある重要文化財の指定を辞退し、貴賓館を建設して和風レストランを営業し、別邸の保存維持管理をして有料開放している。


1) 旧青山別邸母屋の佇まい・・・ (写真、手前が家族用玄関、奥の門側が客用玄関になっている。)
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2) 門構え・・・ (貴賓館の看板以外は当時のまま、)
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3) 門から中に入ると右側が旧別邸、奥正面が貴賓館・・・
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4) 石狩挽歌記念碑・・・ (作詞:なかにし礼、作曲:浜圭介、歌:北原ミレイ、)
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5) 文庫蔵・・・ (此処には数多くの掛け軸・屏風・美術品が保管されていたが現在、当時の生活道具等が展示されている。)
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6) 客用玄関右の中庭は枯山水になっている・・・(写真正面は二階建ての離れ,此処の一階天井板には今では貴重な屋久杉が使われている。)
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7) 建築当時の鬼瓦・・・ (小樽には若狭産の瓦が多いが佐賀産の特注の瓦。)
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8) 縁起物の瓦の他、三代目「政江」さんが好んだ牡丹の蕾を象った瓦もある。
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9) 三代目「政江」さん縁の牡丹や石楠花が植えられた前庭の様子・・・
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10) 〃  (毎年六月初旬~中旬まで『牡丹まつり』が開催されている。)
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11) 貴賓館の中へ・・・ロビーの様子・・・ (正面には狩野派絵師による花鳥図が飾られている。)
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12) ロビーの天井図・・・
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13) 再び外へ・・・囲炉裏の煙抜きにも普通は無い開閉式窓ガラスが入っている。(囲炉裏の上のロープで開閉する・・・)
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14) 門から通りまで続く杉の塀・・・ (この杉板の塀も別邸同様、釘を使わない工法で造られている。)
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※この建物は大正7年に着工したものの翌8年、前浜に在った番屋様式の本邸が焼失した為、本邸の再建を優先させたため完成まで6年の歳月を要したものである。
本邸は「北海道開拓の村」に寄贈・移築され一般公開されている。
また、別邸に特別な思い入れを持っていた政江さんは昭和28年鰊漁の衰退を知らずに世を去った。

旧青山別邸は現在、見学料1,000円で内部の見学が出来るが撮影は禁止されている。
一度は見学して頂きたい小樽のお奨め観光スポットです。(可能ならガイドによる説明を聞きながら)

河合玉堂の襖絵に代表される、お宝的美術品や欅板の玄関・春慶塗の廊下・ツゲの欄間・白檀の一刀彫欄 間・二間続きの神代杉・屋久杉の天井板等の贅を尽くした造りと鰊漁の繁栄に触れて欲しい。

外観と文庫蔵と貴賓館ロビーは無料で見学できるが足を運ぶなら絶対内部の見学をお奨めします。
 
青山別邸はブログでは紹介しきれないのですが第一級の歴史的建造物ですので敢えて紹介しました。
                                                       【6月18日撮影】
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by kei-2744 | 2009-06-28 17:07 | 歴史的建造物 | Trackback | Comments(2)
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Commented by yuyus at 2009-07-06 08:43 x
日本の職人さん、あらためてすごいなぁ~と思いますね(^_-)-☆
しかし、どれだけの財産をもっていたのだろう・・・?
すごい屋敷ですね。
Commented by kei-2744 at 2009-07-06 23:26
yuyusさん、
この建物にはただただ驚かされます。
職人の技術、贅を尽くした材料、等まさに美術豪邸の名に相応しい建物です。


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