2008年 10月 07日
花園公園通り 通称:公園通りは緑町第一大通りから小樽公園を抜けて水天宮参道を結ぶ市道であるが大半が小樽公園を含む花園町を通っているため通称:花園公園通りと呼ばれている。 そのため公園通りは小樽公園~水天宮・参道までの呼称になっている。 「小樽公園」の名称は小樽市の町名・地番変更に伴い改称されたもので元は「花園公園」と呼ばれていた為、現在でも花園公園と呼ぶ市民の方が多いようだ・・・。 さて、この公園内の広場には石川啄木の歌碑が建立されており、公園通り商店街には石川啄木居住の地があり、通りを抜けた突き当たりの水天宮境内にも啄木が小樽を回想してして詠んだ歌碑が建立されていて、さながら啄木ゆかりの通りのようである。 過日、漂流の歌人・石川啄木の二つの歌碑を結ぶ公園通りを散歩してみた・・・。 1)公園内広場の歌碑・・・「こころよく 我のはたらく仕事あれ それを仕遂げて死なむと思う」 明治40年、旧小樽新報の発刊に伴い記者として招かれた意気込みを詠んだと想像できる、小樽新報の同僚には野口雨情が机を並べていた・・・。 2)小樽公園門柱 この門の前後に広場への階段とスロープがある。 この公園の様子は昨年紹介していますが・・・ 3)広場に上がると「炎の塔」という赤いモニュメントが目に入る(版画家:一原有徳氏デザイン) この「炎の塔」の左手前に石川啄木歌碑が建立されている・・・。 4)公園通りを望む・・・正面突き当りに水天宮参道・階段が見える。 街路樹は銀杏、秋が深まると黄色く染まり趣を添える・・・ 5)水天宮を目指し歩くと小路に歴史を感じる小樽らしい木造住宅を発見!しかも奥隣に煉瓦倉庫を併設している・・・ 6) 風格ある煉瓦倉庫。 残念ながら住宅玄関は閉鎖されていて倉庫共々現在は使用されていないようだ・・・。 さらに歩を進めると花園第三大通りとの交差点に市指定歴的建造物が存在を主張している。 7) 小樽公園通り教会・旧小樽組合基督教会。 大正15年に建築された木造二階建て教会で二階礼拝堂への階段塔が角地を強調し公園通りの景観に魅力を添えている。 尖頭アーチや装飾アーチ帯などでゴシック風にデザインされている。 国道5号線との交差点角(花園十字街)にはまたしても市指定歴史的建造物が・・・ 8) おたる無尽ビル・旧小樽無尽㈱本店 後に北洋無尽と名称を変え本店を札幌に移した後、北洋相互銀行~北洋銀行小樽支店と変遷し営業を続けていたが破綻した「たくぎん」の受け皿銀行となり店舗統合のため小樽支店廃止となり取り壊される計画となったが惜しむ市民有志が買い取り現在はカルチャー教室など市民の集う建物として再活用されている・・・。(鉄筋コンクリート3階建て、築昭和10年モダニズム建築) 9) 俳句のモニュメントが通行人の目を引く・・・ 10) 無尽ビル全景・・・公園通り側は夜、ライトアップもされる。 花園十字街を超え花園公園通り商店街に・・・両方向とも歩道のみのアーケードが特徴の商店街 11)石川啄木居住の地 現在は郷土料理・寿司割烹 「た志満」 間借していた頃は南部煎餅のせんべい屋さんだった。 12) ショーウィンドウにも啄木が・・・ 13) 「た志満」下小路側から・・・ 二階右の窓の奥側二間が啄木の住居だった。現在は当時の床の間が残されている。 14) 公園通り~水天宮参道鳥居と階段・・・ 階段頂上をさらに右側へ進むと左側に境内本殿正面が・・・ 15) 水天宮境内右の歌碑 「かなしきは小樽の町よ 歌ふことなき人人の声の荒さよ」 この歌は小樽を離れた後、小樽を回想して詠んだものとされているが小樽市民には一番好まれているようです。 境内からは小樽港が一望できる眺望スポットでもあり訪れる観光客も多い。 啄木が在樽当時の小樽は活気に溢れ忙しさのあまり、人々は歌を詠み親しむ余裕すらなく声を荒げ仕事に精を出す様子を社会主義に傾倒していた啄木が哀れみ詠んだものと私は推察するのだが解説書を調べる余裕もなくこの更新をしている。 石川啄木の二つの歌碑を結ぶ公園通りの散策散歩は普段車で通ることはあっても中々徒歩では通る事はないのだが・・・たまには良いものだと実感したスナップ散歩でした。 そこで私も一首、「啄木の歩きし道に住まい跡 時代を偲ぶ散歩道かな」(お粗末~!) 市指定歴史的建造物は「小樽市HP小樽市指定歴史的建造物概要」を参照しています。 石川啄木記念館HP興味のある方はどうぞ・・・
by kei-2744
| 2008-10-07 22:50
| 街並み・散策
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